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石川県の方言ってどんなのがあるの?よく使われる石川弁(能登弁・金沢弁)を解説します

石川県の方言ってどんなのがあるの?よく使われる石川弁(能登弁・金沢弁)を解説します
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石川県などの地方に移住者される方の心配ごとの一つに、

「言葉通じるかな?方言キツかったらどうしよう・・・」

そんな悩みを抱えてしまいますよね。

しかし、心配ご無用です

石川県の方言は標準語からそんなにかけ離れていないので、事前知識が全くなくても意味を想像することができますよ!

ただ、一応念のために事前にどんな方言があるか知っておきたいですよね。そこで今回は石川県でよく使われる方言をいくつか紹介しますので、ぜひ覚えていってくださいね!

 

目次

石川県でよく使われる方言(石川弁・金沢弁)

石川県に住んでいて、私がよく聞く石川弁を11個紹介します。

※もしかしたら、隣県の福井県、富山県発祥の方言も混じっているかもしれません。

いいじー

いいねという意味です。「」は強調の意味合いがあります。

使用例1:
「あんたのその時計、いいじー。どこで買ったん?」

意味:
「あなたの時計、素敵ですね。どちらで購入されたのですか?」

 

使用例2:
「この映画つまらん

意味:
「この映画は面白くないです」

 

語尾に「け」

文章の語尾に「」を付けると、疑問を明確に表す意味になります。

使用例:
「これで合っとる?」

意味:
「これで合ってますか?

ちなみに、別に「け」が無くても元々疑問の意味になっていることが多いですが、「これで合っとる?」よりは「これで合っとる?」と言う方が疑問形だということを明確に示せるので、「け」を付けることが多いですね。

 

語尾に「げん」、「がん(がい)」

語尾に「げん」、「がん(または「がい」)」が付くことがありますが、特に意味を持ちませんので無視して結構です。言葉の装飾みたいなものです。

使用例1:
「これでいいがん?」
「これでいいがんけ?」

意味:
「これでいいですか?」

 

使用例2:
「今日孫来るげん

意味:
「今日孫が来るんです」

 

使用例3:
「ツエーゲン金沢」(サッカーチーム名)

意味:
「強いんです金沢」

ツエーゲン金沢は石川県のサッカーチームです。

公式ページもありますので、サッカーファンの方はぜひチェックと応援をよろしくお願いします!

ツエーゲン金沢 公式サイト|ZWEIGEN KANAZAWA OFFICIAL WEBSITE

まっし、しま(しーま、ま)、しね

命令形です。強さは、しね > しま(しーま、ま) > まっしの順です。

使用例1:
「きまっし金沢」

意味:
「金沢に来てね」

 

使用例2:
「はよ行け

意味:
「早く行って」

 

使用例3:
「はよしね

意味:
「早くしろ」

「はよしね」は誤解されそうな文字面ですが、「早くやれ」という意味です。

例えば家族でお出かけするときに、準備せずダラダラ遊んでいる子どもを親が叱るときに「準備はよし!」「はよしね!!!」という感じで使われます。

だら、だらぶち

だら」や「だらぶち」はアホと同じような意味で使われますが、「だら」のほうが若干弱めの表現です。そして「だらぶち」は冗談めいて使われることが多いです。「だらぶちー(笑)」みたいなニュアンスです。

使用例:
だらかおめー」

意味:
「あなたはアホですか」

 

ちょんこい

小さいという意味で、能登地方で多用されています。他県の人が聞くと「ちょっと来い」と間違いやすいですね。

使用例:
「なんやこのちょんこいケーキ」

意味:
「ずいぶんと小さいケーキだな」

 

かたがる

傾いているという意味です。石川県民で「かたむく」と言う人はほぼいませんので、これは頻繁に耳にすると思います。

使用例:
「コップかたがっとるがいや!」

意味:
「コップ傾いてるぞ!」

 

えーな!

えーな」は苛立ちの表現です。タクシーに乗ると、運転中に急な割り込みをされたときなどに運転手がつぶやくのを聞けるかもしれません。

使用例:
えーな!腹立つ!」

意味:
「あーもう!腹立つ!」

 

きのどくなー

きのどくなー(気の毒な)」は申し訳ないという意味で使われます。「ありがとう」の代わりに使う「すみません」と同じような意味合いですね。

使用例:(手土産を頂いたときに)
あらー!こんな気ぃ使わんでも!きのどくなー

意味:
「あらー!どうもお気遣い頂いて、すみませんねぇ」

 

かたいなー

かたい」は人に使う言葉で、良い・真面目・頭がいいという意味です。金沢ではあまり耳にしませんが、能登地方でよく使われる方言です。

使用例:
「なんとかたい子やなー」

意味:
「なんとまぁ良くできた子だ」

 

1題目(いちだいめ)、2題目(にだいめ)

1題目、2題目」は、歌詞の1番2番のことです。石川県の小学校では音楽の授業で1題目2題目という言い方をするので、他県からの転校生は困惑すると思います。

使用例:
「この歌の2題目の歌詞ってなんだっけ?」

意味:
「この歌の2番の歌詞ってなんだっけ?」

 

以上、よく使われる(と私が思う)11個の方言を紹介しました。そこまでヘンな言葉はなかったかと思いますが、どうでしょうか???

これらを覚えたらあなたはもう石川県民の仲間入りです!

ただ実際、石川県でこれらの方言を耳にする機会はそう多くないと思います。

なぜなら、方言を多用するのは主に年配の方で、今の若い人は方言を話さなくなってきているようなのです。

例えば電車の中でよく中高生の会話が聞こえてくるのですが、「いいじー」じゃなく普通に「いいね!」とか「いいじゃん!」って言ってるんですよね。

年配の方とふれあう機会が少ない場合は、これまで紹介した方言を聞く機会はあまり無いかもしれませんね。

ただ、「かたがる」と「1題目(いちだいめ)」は鉄板です。試しに石川県民の前でコップ傾けてみてください。100%の確率で「かたがっとるぞ!」って聞けますよ!

 

まとめ

今回は石川県で使われる方言についてよく聞くものを11個紹介しました。

覚えておくとスムーズに会話できると思いますが、もし若い人同士の会話だとそもそも方言を聞く機会が少ないかもしれませんので、無理に覚えなくても大丈夫です。

他にも石川県の方言はまだまだたくさんありますが、大体は意味が想像つきますので、全然知らなくても心配することはありませんよ!